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No.167

とみざわ流ヒット商品考察(1)
2003.12.23
by Y.Tomizawa


毎年この時期になると発表される「ヒット商品番付」。
発表主体によって、微妙に違っていたりもします。
ま、この手のものは、メディアがやっていることが多かったりするわけで、ヒット係数だけではなく、広告出稿係数みたいなものも考慮されて、はじき出されているのでしょうか。

もっとも、今、私の手元にある日経トレンディなんて、どこが記事で、どこが広告だか、分からないところもあります。
個人的には、綴じ込みハガキが嫌いなので、買うと、せっせと取ったりして。
どれだけ効果があるんですかねぇ…。


さて、色々あった2003年も、あと1週間あまり。
今年のヒット商品について、2回に渡って、私なりに考察してみたいと思います。
営業的な思惑のない立場としてね。(^▽^ハハハ
日経トレンディ12月号にある番付を参考にしてまいりましょう。
ちなみに、日経トレンディの番付は、正確には、2002年10月から2003年9月までに発売された商品などのランキングになります。

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いきなり、トップからいってもしょうがないので、ここは下から参りましょうか。
21位から30位は、さすがにビミョーな商品がずらり。
「ケナッシー」(29位)、「米唐番」(28位)などとともに、「トリビアの泉」が24位なのだから、日経トレンディも甘いっすね。

「マツダRX−8」(26位)、「薄型テレビ」(25位)、「アサヒ本生アクアブルー」(22位)みたいな、マーケティングの王道みたいな商品もあるのですが、ここは30位にかろうじてランクインした「酸素グッズ」を取り上げてみたいと思います。

「酸素グッズ」の先駆けとなったのは、松下の「酸素エアチャージャー」。
これが発売された時、「ついに来たな…」と思いました。

私も事務所で「空気清浄機」を使っていますが(ダイキン製)、「マイナスイオン発生装置」はついています。
まあ、「アルファ波が活発になる」とかいうことでね。
仕事の効率も、さぞかし上がるんじゃないかってことで、選びました。

でもいまや、ちょっとした商品にも「マイナスイオン」は当たり前。
「トルマリン」とかね。
ただ、この「マイナスイオン」、何しろその「効果が全く見えない」ところが、最大の難点です。

具体的には、森林浴したことと同じ効果があるらしいですけど、「じゃあ山の中で仕事をすれば、効率は上がるのかヨ」なんて、悪態もつきたくなりますな。
あくまでも、マイナスイオンが出ているから、リラックスできているんだという、思い込みのような気がしています。

ただ、「酸素」は違います。
これは具体的に「効く」ことは、当たり前です。
酸素を正しく吸うことで、血液がきれいになり、さらに脳にも好影響を与えるらしいですからね。

以前、テレビでやっていましたが、インカ帝国では、脳外科手術をした跡のある頭蓋骨が見つかっていたそうです。
これは、病のための手術ではなく、「人間としての能力を高めるため」に頭蓋骨に穴を空けようとしたそうです。
頭蓋骨に穴を空ければ、能力が高まるのかは、よく分かりませんが、「脳に酸素をたくさん送り込む」ことは、大切だということは、いにしえの時代から、理解されてきたんですな。

過去にも、スプレー缶に、吸入口のついている商品はありました。
陸上選手が、走りきった後、酸欠状態を補うために、スーハーしている場面を見たことのある方もいらっしゃるのでは。

同じような話を最初に聞いたのは、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが、コンサート途中で、酸素ボンベを吸引しているという記事を読んだ時。
たしか「ミス・ユー」の頃ですから、何年前でしょうか。

「お茶を買う」ことも、「水を買う」ことも、いつの間にか当たり前になった。
「酸素を買う」時代も、いよいよ来るのでしょうか。
今年のランクは、番付中最下位でしたけど、来年はもっと伸びるのではないでしょうか。
それには、松下以外の競合が参入してこないとダメ。
「ぴちょんくん」で思わぬヒットを飛ばした「ダイキン」も、本業で松下に後れをとるわけにもいかないでしょうから、何か考えているのかしらん。

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さて、11位から20位までは、いかにも脇役的ヒットが多い。
「綾小路きみまろ」(11位)から、「ニコダス」(15位)、「ヌーブラ」(17位)なんてのもね。

この手のランキングで、女性専用品が入ってくると、男はお手上げですな。
まあ、「エアーストッキング」(16位)くらいなら、ちょっと試してみた…ということもできますけど、ヌーブラを試した日にゃぁね。
ちょっと、人格が変わってしまいそうなので、やらないことにしています。
でも、イザとなったら、やりますけどね。

アサヒ飲料の「ワンダモーニングショット」が14位ですが、これを取り上げたのがコラムの131号(02年10月15日)。
その時には、既存のワンダのラインエクステンションという感じで、旧ロゴの商品と混在していました。
それがいまやどうです、全部モーニングショットのロゴになっちゃいました。

ふふふ、私の予想した通りでしょう?(^▽^
誰も褒めてくれないから、自分で褒めておきます。(--;)

さて、この中では、「アイフルのくぅ〜ちゃん」を取り上げましょう。
いまや、渋谷や表参道あたりを歩くと、犬の散歩は、どいつもこいつも「くぅ〜ちゃん」ばかり。
「死ぬまで面倒を見るんだろうな、こいつら…」との疑念を抱きつつ、ここは動物虐待問題を語るサイトではないので、CM絡みの話を。

さっき書いた、ダイキンの「ぴちょんくん」も、アイフルの「くぅ〜」も、どちらも本葉とはストレートには関係ない。
この手のプロモーションをする時に、必ず問題となるのが、商品(サービス)との連係です。

「エリマキトカゲ」に代表されるように、CMキャラクターだけが売れて、商品はさっぱりというものは多い。
じゃあ、この「くぅ〜」も同じ穴のチワワか…と思いがちですけど、私はそうじゃないと思っています。

アイフルのCMで重要だったのは、涙を流す(ような)「くぅ〜」の可愛らしさでも、お父さんと娘の演技でもありません。
最後に流れる「どうする? アイフル〜♪」というサウンドロゴです。

たぶん、「くぅ〜」のことを気に入った人は、それとセットで、アタマの中に「どうする? アイフル〜♪」というサウンドロゴが渦巻いているはずです。
巷の小学生も、街中で、チワワを散歩している人を見かけると、「どうする? アイフル〜♪」と、みんなで言ってますもんね。
だから、単なる「チワワのくぅ〜ちゃん」とならずに、「アイフルのくぅ〜ちゃん」と記憶される。
これが大きいんですな。

消費者金融業界も、にわかに混沌としてきている中で、アイフルが勝ち抜けるのか。
それには、このサウンドロゴと、くぅ〜ちゃんを、まずは使い続けることでしょう。
でも、それができないんだよなぁ…。

(つづきは次回に…)