TMtown TOPへ 自称日本一の更新頻度「東京ユビキタス放浪記」

【情報処理能力が問われる選挙】
衆議院も解散となって、いよいよ政治の季節が本番といった感じ。
ネットでは、「民主党支持60%」なんて調査結果まで出たりしていますが、どこまで本当なのでしょうか。
大手新聞社の調査からみると、自民30%、民主15%、支持なし35%、といったところが妥当な線でしょうか。
この35%の人たちが、次の日本のカギを握っているんですな。
「マニフェスト」でも、「公約」でも、ちゃんと約束を守ってくれるのなら、どっちでもいい。
ただ、民主党が「マニフェスト」という用語を、先に使い始めたことで、「先駆者」イメージがあるのは確か。
古い政治家さんや、古い政治評論家さん達は、「どうせ国民は、そんなもの読まない」「上辺の人気に左右される」と、暢気なこと言っている人もいるみたいですが、今回はちょっと違う雰囲気も漂っていますね。
新聞やテレビで、これだけ具体的に、その中身を取り上げているんだから、「意味」まで理解できていなくても、「何をするのか」は理解できています。
「マニフェスト」を、イメージ先行のあまり価値のないモノと考えていると、痛い目に遭うでしょう。
我々だって、10年前ならいざ知らず、その気になれば、候補者のHPを、ちょっと除いて、「どんなことやっている人なの?」ということは、すぐに知ることができる。
昔は、その術すらありませんでしたから…、選挙公報くらいしか。
インターネットの出現によって、あらゆる情報が、世の中の、しかも身近なところに氾濫するようになった。
最初の頃は、たしかに情報の波に溺れるようなところもありました。
でも、我々だってバカじゃないから、「確かな情報」を選択する目が、少しは養われてきた。
世の中の情報は、
1.「作り手が発信する公式情報」
2.「それを媒介するマスコミ情報」
3.「それを使った人が発信する事実情報」
4.「噂などの裏情報」
この4つに分類できます。
昔は、1と2ばかりだった。
その商品を使うと、どんな感じなのか、真実を知りたいと思っても、身近なところに使ったことのある友人がいないとダメだった。
でも、ネットのおかげで3だけでなく、4の情報まで、簡単に手に入るようになった(2ちゃんねるとのおかげで)。
たしかにインターネットでは、一見、「情報が氾濫している」ように見えるんですけど、少し引いて見れば、「今まで手に入れることができなかった情報が増えた」ことになるでしょう。
2chの「議員・選挙板」なんて、紙メディアの時代だったら、絶対にありえませんですしね…。
今回の選挙は、「政権選択選挙」というらしいですけど、私としては、国民の「情報処理能力が問われる選挙」なのではと思っています。
相も変わらず、「上辺の人気」だけで投票してしまうのか、それとも「マニフェスト」をじっくり吟味して投票するのか。
さて自分は、どうしてたものかな…。
【2強時代がもたらすもの】
ところで、政権交代とはいっても、自由党と合併した民主党の「シェア」は、30%程度。
公明党・保守新党と合わさった自民党勢力は60%前後でしょうから、「シェア逆転」は、現実的には相当厳しい。
民主党の立場からすれば、この「60%」を、どう切り崩すかが問題。
この60%の中に、小泉・安倍イメージと同じ人が、どれだけいるのか。
反対にいえば、「抵抗勢力イメージの人」が、どれだけいるのか。
切り崩されるのは、この「抵抗勢力イメージの人」と考えそうです。
でも、政治は、そう簡単じゃないですよね。
東京に住んでいる人には、「いまだに道路を造れなどといううつけ者」にしか思えなくても、地元の人にしてみれば、自分達が生きていくために必要な人。
そういう人が、「目先の生活」にだけ囚われることなく、「子供の世代の生活」をどこまで考えることができるか。
焦点は、この一点に尽きます。
政治の世界では、「地滑り的大敗」という言葉があるみたいですけど、一般の商品では、ここまで差のあるシェア構造が、一夜にして逆転することはありえません。
ありうるとしたら、商品によほどの欠陥が発見された場合だけです。
(牛乳に何か入っていたとか…)
仮に「2強時代」になったのなら、それはすなわち「3位以下」が壊滅的な打撃を被ることです。
アサヒビールとキリンビールが、がっぷり四つで組んでいるビール市場に、3位以下のビールが存在する意味は、どんどん低下しています。
プレステと任天堂が、ガチャガチャやり合っていて、セガがゲーム機から撤退したのも同じこと。
クルマの世界では、どうだったか?
一昨年くらいまでは、ホンダがフィットを追い風に躍進を続け、トヨタは相変わらずの盤石な体制だった。
でも、今年は、ゴーン日産も、いよいよ挽回してきて、ホンダを追い落とし、2位に復活した。
ゴーン氏がやったことは、ここで改めて記すべきことでもないでしょう。
あのくらいやらないと、そして強力なリーダーシップがないと、シェアを挽回することは難しい。
だからこそ、「社民党」にも新民主党から声がかかったのでしょう。
自らが露呈した疑惑の数々を、結局うやむやにしたままで、何一つ変えることができなかった社民党。
少し前は、清廉潔白の代表だった土井さんも、すっかりうらぶれた感じになってしまいました。
「あなたたち、次の選挙が終わったら、大変なことになりますよ」ということが、民主党陣営には分かっていたのでしょう。
だからこそ、救いの手をさしのべた。
まあ、社民党は、社民党で、己の信条を貫き通したということになるからいいのかな。
実は、民主党としては、シェア逆転が起こらなくてもよいのではないでしょうか。
「二大政党」のイメージさえできればよい。
小沢さんは、「今回勝てなければ政治家を辞める」みたいなことを言っていましたけど、トータルシェアが、自民勢力50%vs民主40%くらいでもOKなのでは。
このくらいのシェアだったら、「2位商品」の露出も、相当増えてくるはずですから、「その次」には大いなる期待が持てるはず。
その点からすると、今回の選挙は、「二大政党になった歴史的選挙」というよりも、「その他政党が、壊滅してしまった選挙」ということになるのではないでしょうか。
政権交代は、まだ分かりませんが、それだけは確実でしょう。
社民党と共産党は、哀しい結果が待ち受けているはずです。
【イメージと変わらない中身】
さっきのニュースで、安倍幹事長が「民主党のマニフェストは、絵に描いた餅」だの、「ショーウインドウのアイスクリーム」だのと言っていました。
だったら、「公約なんて、たいしたことはない」って言った人は、どうするんでしょうね。
あれだけ「清新なイメージ」で売っている安倍氏も、根っこは旧来の自民党政治家と変わるものではない。
群衆の前での演説となると、単刀直入に分かることしか喋ることができないのは、ちょっとがっかりですね。
オモロイことを話そうと考える時間すら、今はないのでしょうけどね。
でも、こんな演説しかできないから、演説の天才「田中真紀子」が、未だに待望されるのでしょう。
麻生総務相に至っては、「昭和55年から政権を担当している(ん?)自民党にまかせておけばいい」みたいなことを言っている。
「民主党は、解散5日前に寄り集まったベンチャー企業みたいなもんだ」とも。
こういう発言、昔、渡辺ミッチーが言っていましたね。
「なんだかんだで、自民党にまかせておけばいいんです」ってヤツ。
「毛バリ発言」と同じ。
かつてのエスタブリッシュメントと言われた金融機関が、次々と崩壊しているのに、民主党を「ベンチャー企業呼ばわり」してしまったことは、ちょっとマズいのではないですかね。
これから日本を立て直すのは、間違いなくベンチャー精神でしょうから。
それがないから、銀行の不良債権もズルズル10年以上引っ張ってきた。
麻生さんも、分かってないな…。
菅さんも、菅さんで、髪型やファッションは、少し小綺麗になったけど、話し方は相変わらずの「グチグチ型」か「絶叫型」ばっかり。
格好良くないんですよね…。
日本を託せるというイメージは、まだないでしょう。
シュワちゃんのいい所だけ、少しは見習った方がいいな。
これから1ヶ月で、はたしてどこまでイメージアップできるのか。
結局、大騒ぎして、何も変わらないということになるのでしょうか。
その他政党が、事実上泡沫政党へとランクダウンしただけの選挙。
その後、きちんとした政治になるのかなぁ。