TMtown TOPへ 自称日本一の更新頻度「東京ユビキタス放浪記」

ひょんなことから、私の未来への遺産「ソニーベータマックス」を復活させておりました。
きっかけは、「あるベータのビデオをDVD化してくれないか」という依頼から。
あるビデオというのが、「1984年のテニス全仏オープン男子決勝」という超マニアックなものではあるんですが…。
(私が過去の日記で、テニスのビデオを秘蔵していることを書いておりましたので…)
こんな依頼がなければ、あと数年以内に廃棄される運命にあったベータ君。
前に書いた記憶がありますが、改めて書きましょう。
購入価格、実に『21万円』ですぜ、21万円!
今なら、相当な高性能なパソコンが買えまっせ〜。(^▽^;
現在の最新鋭ビデオ(?)ともいえるソニーの「コクーン」は9万円弱です。
時代も変われば変わるもの。
でも、物の値段も、ここまで変わるものなんですねぇ…。
ベータ君の正式名称は、「SL−F11」。
あちこちのベータマニアサイトを見ても、こんなレア物を持っている方は、さすがにいないみたいっす。(^▽^マイッタ?
何といっても、「Hi−Fiの前」の代物ですから、保有価値が全くないというか…。
もう10年近く動かした記憶がないので、「まだ動くのかな…」と思って、自宅で試してみたら、「おー、動いた!」。
しかも、画像もそこそこ綺麗でした。
そこで、このベータ君を事務所に持ってきて、数々の秘蔵テープを、パソコンのHDに移してあげようと相成りました。
事務所で、ほぼ音楽・映像専用機と化していたデスクトップ、バイオMXにつなげて、ドバーッとテープをダビングする要領でやれば、「あっという間だな…」と思ったいたのですが、そう簡単ではありませんでした。(--;)
ベータ君は、何しろ20年前の代物です。
前に書いたように、映像を美しく見せるための規格(?)Hi−Fiすらなかった時代です。
テレビと接続するケーブルは、普通の音声端子が2つ(赤と白)、それに映像端子が1つ(黄色いやつ)。
「これをパソコンにつなげりゃいいんだな…」と思って、バイオMXの裏面を見ると、何とまあ音声端子が、さらに高規格(今では当たり前?)の「S端子」しかありません。(T-T)
片一方が「音声端子赤白&映像端子」で、もう一方が「S端子」のケーブルなんて、事務所にはもちろんありません。
探しましたが、自宅にももちろんありませんでした。
バイオMXのマニュアルを見てみると、どうやらこのような問題を想定していたらしく、これに対応する専用ケーブルがちゃんとあるらしい。
でも、どうしてこんなことするわけ?
いくらS端子の方が、いい音になるとはいえ、まだまだ赤白端子の時代でしょう。
「両方の端子を用意することはできなかったの?」と思いつつも、ソニーのモノづくりの傲慢さを感じます(好感度ダウン)。
で、探しに行きましたよ、ビックカメラに。(^-^;)
もう必死ですここまでくれば。
引くに引けない感じです。
ビックカメラに、ちゃんとケーブルはありました。
ビックカメラに対する好感度は、確実にアップしました。
ちなみに、買ったケーブルはソニー製品ではありませんでした。
私は聞いたことのないメーカー製です。
(ソニー製もあるらしいですけど…、ソニーの好感度はさらにダウン)
で、ようやくの思いでつなげてみました。
パソコン側にビデオ映像を映し出す設定が、マニュアルには書いていなかったけど、あれこれイジって、強引に設定完了。
そして、ついに映像が再生される…。
20年前のビデオテープが、20年前のビデオデッキと21世紀のパソコンを通して、ようやく再生される。
何か感慨深いものがありました。(^-^;)
うーん、人生で初めてビデオ録画した内容が、当時好きだったアイドルが早朝の番組に出ていたものだったなんて…。
しかも、1本のテープに、出演していた番組を、延々と続けて録画してる。
気恥ずかしいとは、このことですな。(^-^;)
20年前の若気のイタリアーノです。<(_ _)>
でも恥ずかしいのは自分だけじゃなくって、テレビ局の作るフォントもどれもダサい。
タレントの衣装だけじゃなくてね。
あと、それにバラエティ番組でも、やたらと字幕が入ることがない。
静かなもんです、昔の番組は。
日記の方にも書きましたが、注目は「20年前のCM」でしょう。
深夜時間帯の番組録画が多く、かつテレビ東京系の番組をよく見ていたので、「消費者金融」のCMがやたらと入っていたりするんですが、これが懐かしい。
「武富士」なんて、ダンサー以前のラテンのノリのバージョンです。
「エイッソアイ〜」と、ブラジルの方が叫ぶのを覚えている方はいらっしゃいますでしょうか。
この辺の「超懐かCM」は、いずれ特集したいです。
それだけでは、もったいぶっていると怒られそうなので、特筆すべきこのCM画像をお見せしましょう。
一昨日、「断髪式」をしたばかりの「平成の大横綱」が、横綱になる以前…どころかまだ相撲界に入る前、こんなCMに使われていたのでした。
テレビ東京系のスポーツ番組で、「第8回わんぱく相撲東京本大会」を放映したみたいです。
このCMのアナウンスでも「高見山ジュニア、貴の花ジュニアが登場する…」と喋ってますから、この大会の目玉だったのでしょう。
この土俵入りの映像は、結構見かけますが、CMにも使われいたなんてね。
こういう風に発掘しなければ、テレ東関係者でも忘れていたことでしょう。
これが「アーカイブ」というものですかなぁ…。
懐かしがっているばかりじゃ、いけません。
ふと考えたのが、こういうケーブルも「ネットワーク」なんじゃないかと思います。
ソニーが散々進めてきて、でも大衆には全く受け入れられなくて、それらが引き金となって「ソニーショック」を引き起こした。
今、家族や友人とつながることも重要だけど、過去の歴史とつながることは、もっと重要。
何しろ、過去の資産が無駄にならないんですから。
ソニーが叫んできたネットワークは、冷静に見ると、過去のハードをすべて無視したような作りになっている。
で、「だから新しいものを買いなさい」という恫喝的マーケティング。
(もちろんこれは、ソニー1社だけの責任ではないですが)
でも、家電品なんて、上手に使えば、そう簡単に壊れるものではないと、普通の人は考えるはずだし、何万円もしたものに、そう簡単に壊れて欲しくもない。
リサイクルや環境問題が、これだけ重要になってきているのに、ソニーを頂点とするIT製品企業は、包装を簡素化しさえすれば、「環境にやさしい企業」になったつもりでいる。
おかしいです。
これが何だか分かりますでしょうか?
何年か前に大ヒットしたヤマハサイレントピアノの「後付ユニット」です。
子供のヤマハのために、カミさんの実家から生ピアノを持ってきています。
部屋が狭くなってしょうがないんですけど、チャチなキーボードじゃ、やっぱり物足りないですし、実家でホコリをかぶり、物置場と化しているよりは、ずっといいでしょう。
15万円もして、取り付け費用も4万円もするものですが、新たにピアノを買うよりずっとお得。
新しく買ったら、最低でも50万円くらいしちゃいますからねぇ…。
こういうモノを、ビデオとか、パソコンで作れないものでしょうか。
自分達が作った製品を再生させる装置。
捨てられるだけ、下取りに出されるだけの運命を待つばかりの製品に、新たに命を吹き込んでくれる装置。
ベータのテープなんて、VHSのビデオデッキに突っ込んで再生させるのは無理な話?
テープのローディングシステムの発想が、全く異なるはずだから無理は分かっているけど、それを考えるのがメーカーの使命でしょう。
もちろんソニーは営利企業で、利益を上げないといけない。
大きな利益を上げるには、新しい市場をどんどん開拓し、創業者利潤を得るのが一番。
こんな「後ろ向きな装置」を作ることは、今のIT関連企業には許されないことかも知れません。
でも、それは百も承知で、あえて自分達の作ってきた物に、もっと責任を持って欲しいところです。
いや、責任というより、愛情を注いで欲しいというか…。
いい製品を、絶え間なく出し続けることも大切ですけど、長く愛せる製品を作ることも大切のはず。
次から次へと、ポンポン新製品ばかり出してくると、「本気でこの製品を作っているのかな…」と勘繰ってしまいます。
メーカーのサイトには、「開発者のホンネ」みたいなコーナーが必ずあります。
ソニーにもあります。
例えばこれ。
こういうのを読むと、なるほどよく考えて作っているんだなとは思う。
でも、このコーナーを、例えば10年残しておくことは、今のメーカーではありえないでしょう。
次の製品が発売されたら、いつの間にか削除されているのがオチ。
開発者個人は、自分の作った製品を死ぬほど愛していても、法人としてのメーカーが愛していないのなら、それはユーザーには伝わらないでしょう。
ということで、この続きは、また来週…。