TMtown TOPへ 自称日本一の更新頻度「東京ユビキタス放浪記」

「ソニー・ショック」で「日本はどうなるの?」と思っていたら、ついに来ました「りそな・ショック」。
ソニー・ショックよりも、圧倒的に複雑な話なので、私も詳しいことは分かりません。
というよりも、理解するのが、もはや面倒だから、理解しないようにしているんですが。
だって、この10年、問題を先送りしてきたために、さらに複雑化したのだから。
なので、ややこしい話はナシってことで…。<(_ _)>
愛読している「金融ビジネス」(東洋経済新報社発行)の6月号の特集が「立ちすくむメガバンク」でした。
その中で、唯一実名で「絶体絶命」と書かれていたのが、かの「りそな」。
6月号が送られてきたのが4月下旬で、その時は「そんなもんかねぇ」と読んでいただけですが、今になって読み返してみると、思わず唸ってしまいますね。
先週末以来、テレビの登場回数だけを取り上げれば、スマップ中居君なみの勝田社長は、同誌のインタビューに
「今期は黒字転換し、復配も視野」(25ページ)
なんて暢気なことも宣ってます。
そもそも今回の破綻劇は、監査法人が「もう甘い査定はしない」と、三行半を突きつけたことが、引き金となっている。
不良債権のいいかげんな査定を、これ以上甘く査定することは、自分たちのクビをも締めてしまうことに、会計士たちもようやく気付いてくれたんですね。
かな〜り遅きに失したけど、まあ過去は問わないようにしましょう。
同誌によれば、3月の時点では「大甘査定でもOK」というお墨付きを、監督局が与えていたらしい。
金融庁内部にも、「いくらなんでも」という反対の声が一部にあったらしいですが。
しかし、それを監査法人が突っぱねたんですな。
お役所と銀行の馴れ合いを、監査法人という第三者がようやく断ち切ってくれました。
りそなの勝田社長も、「裏切った」格好の監査法人に、うらみつらみの繰り言を述べているらしいですが、それが今回の破綻劇のすべてを物語っているでしょう。
「今さらルールを無視するな」とでも、彼らは言いたいのでしょうね。
でも、今まで散々自分達で身勝手なルールを作ってきて、しかも最近では、ゴール(決算)をしてから、改めて都合のいいようにルール(査定の基準)を変えてきたのだからね。
こんな馬鹿なこと、世の中にないでしょう?
競馬でゴールしてから、「今回は皆さん馬場も悪くて、結構キツかったので、特別に10着まで賞金を出します」なんて感じかな。
ありえないよ、そんなこと。(--#)
日本経済の健全化は、公認会計士が握っているのかも知れません。
もちろん私は、ハードランディング路線支持なので、一向にかまいませんが。
だいたい金融機関は、我々零細企業には、着陸することさえ許さないで、空中爆破させるんだからねぇ。
ここまで先送りされて、問題の構造も複雑極まりなくなってしまって、どうすれば最善の策が打てるのか、誰も分かるはずがない。
もちろん、金融の詳しい仕組みなど分かるはずもない私にも、分かりません。
分かるのは、「能力のないヤツは、とっとと辞めなさい」ということくらいか。(^-^;)
ただ、今回の一連の「騒動」を傍観していると、一つだけ分かることがあります。
それは、やたらとレトリックを駆使していること。
「破綻じゃない、再生だ」
「破綻を未然に防止する措置です」
この期に及んで、こういう「言葉遊び」みたいなことに終始するのって、日本だけの文化なんじゃないですかね。
死期が迫っているのに、未だ体面を取り繕う。
今回の場合は「インフォームド・コンセント」みたいなものかな?
患者(金融機関)に症状をしっかり伝えた上で、「前向きに生きさせる」ために、マイナスの言葉は使わない。
そう考えれば、レトリックを駆使することも間違いとはいえないな。
いや、でもこの場合、患者扱いされているのは、我々国民なのかな?
そういえば、この国では「切腹」や「特攻隊」なんてことを、当たり前のようにしていた国だから、「死を美化する」ことはお手の物なのかもしれません。
「自爆テロ」なんてものより、ずっと昔からやってきたんだから。
でも、「復活伝説」は世界各地にあるみたいだから、人間ってこういうのが好きなのかも。
源義経とか、それこそキリストとか。
レトリックといえば、格好良くも聞こえるけど、分かりやすく言うと「方便」ってことか。
ちなみに「方便」を辞書でひいてみると…
【方便】
@仏が衆生をすくうためにとる、うまい方法。
A都合のいい手段。手だて。
B(大きい目的のための)うそ。
(三省堂国語辞典)
何か、今回のことをすべて言い表してくれていません?(^-^;)
やっぱ「方便」なんですかねぇ。
しかし、@の意味がありつつ、ABもあるのは、昔の人も「仏様」のことを鵜呑みにしていなかったということ?
いや、これはおそらく、「仏様」の言葉を伝える「坊主」を信用していなかったということだろうな。
「勝手なこと言うな、このクソ坊主」って感じだったのかな。
今の日本で、仏様を、都合良く利用しているのは誰?
お役所? 政治家? メガバンク?
メガバンクさんで働く人たちは、みんな首筋が寒くなっているのでしょうけど、2兆円も国民のカネを突っ込まれるのだから、この際、どんな「給与体系」だったか、公表してくれませんかね。
そういう圧力は、誰かかけてくれないもんかな。
前回の公的資金注入の時は、いつの間にかうやむやになったけど、今回は1社だけだから、国民も集中しやすい。
どうかな…?
なんでもりそなは、今期下半期は「給与3割減」にするらしいけど、元はいくらなんでしょう?
元値が分からないのに、勝手に「3割減」なんて言ってても、国民は納得しませんなぁ。
元値を高く設定して、割引率を高くすることで、割安感を醸成する。
これじゃ、マルチ商法と一緒だね。
だいたい、この「3割」という数字も、「2割じゃアマイと言われそうだけど、5割じゃイヤだ、4割じゃ中途半端だから、じゃあ3割」という感じに思えてきます。
「国の管轄下」ということは、国民にも監視されているんだから、さあ、給与体系をオープンにしましょうね。
ついでに言っておくと、行員が自行で「住宅ローン」を組んだ時の利率も、ね。
さらにもう一つ付け加えると、だいぶ減ったみたいだけど、「社宅手当」もだなぁ。
要するに、あんたたちの「給与+フリンジベネフィットすべて明らかにせよ」ってことです。
収入面をすべてつまびらかにしないと、人にお金は貸さないでしょ、自分たちだって。
と、ここまで書いたのが5月19日月曜日の昼間。
WBSでの木村剛と植草一秀の激論を見ていたんですけど、結構ネタがかぶっていたりして。
政治家さんたちの発言ともねぇ…、カブってますな。(^-^;)
で、やっぱりまだまだダメなのでしょうか。
金融アナリストも、「終わりの始まり」とする人もいれば、「単なる問題の先送り」とする人もいる。
ウォールストリートジャーナルは、メタクソに批判しているみたいですしね。
私としては、「いいかげん始まりにしたい」という感じです。
そもそも「バブル崩壊」と言われ始めたのが1990年頃。
バブルを謳歌していた不動産業に対して、大蔵省が金融機関からの融資の総量を規制したことから始まったように記憶しています。
調べてみると、90年3月のことですか。
前年末に、東証株価が今考えれば夢のような3万8千円台を記録していた。
坪単価が300万円以上もして、1戸60uもないのに、無理矢理3LDKにして、でも価格は6千万円…。
こんなマンションが、都心から30キロ圏より遠くても、平気で作られていた時代。
通常年収の5倍がマンション購入の限界と言われていたのに、8倍から10倍もしたんですから。
「異常だ」と思わない方が異常でしょ。
で、その頃マンションを買ってしまった方たちは、今ローンに苦しんでいると。
この総量規制に加えて、「鬼平」と呼ばれた日銀の三重野総裁(当時)は、公定歩合を6%にまで引き上げた。
当時の大蔵省と日銀のやり方が、ボタンの掛け違いの端緒だったのか分かりませんが、私のような「持たざる者」には、「やっとやってくれた」と思える政策だったことは間違いない。
でも、「持てる者」からの批判は、それこそ嵐のようで、マジメに考えた政策は、すべて骨抜きにされてました。
「地価税」とかね。
あの時、つまり「不動産融資の総量規制」、そして「公定歩合引き上げ」の『次の政策』を間違っていなければ、今こんなことになっていなかったと、私は思っています。
「自分達が損をすることはすべて許さない」としか考えない、うるさい政治家を抑えて、『次の政策』を打てていたら、今どうなっていたんでしょう…?
今さら言うのもなんですが、「私利私欲のない人」しか、今の状況を打開できることはできないでしょう。
小泉サンに、みんなが期待したことも、そこにあったはず。
ところが彼はもう…。
でも、まず会計士が立ち上がってくれた。
大きな前進です、前に比べれば。
だからこそ、この次を間違えちゃいけない。
この次を間違えたら、また13年前の繰り返しになりそうな気がします。
そのために、本当に「公正無私」な人の意見に耳を傾けないといけません。
で、その人は誰なのか?
竹中さん? 木村さん?
すぐにニヤニヤヒソヒソする腹黒そうな人たちではなさそうだなぁ…。