TMtown TOPへ 自称日本一の更新頻度「東京ユビキタス放浪記」

まず最初に2つ訂正があります。
前々号(138号)で、六本木ヒルズの「アーテリジェントシティ」を「urban」と「intelligent」を掛け合わせていると書きましたが、「urban」ではなく「art」でした。
森社長の「芸術も溢れる街にしたい」というインタビューを読んだこともあって、「なるほどね」と思っていたのに…。
申し訳ございませんでした。<(_ _)>
さらに、もう1つ。
前号(139号)で、東京三菱銀行のCMについて、「ステージ3」というサービスは、「口座に一定金額が入っているだけでなく、目的別ローンも組まなければダメ」と書きましたが、これも間違いでした。
「50万円以上口座に入っている」か、「目的別ローン」を組んでいるかの、どちらか一方の条件をクリアしていれば、ATM手数料は無料となります。
重ね重ね申し訳ございませんでした。<(_ _)>
で、こんなこともあったので、最近「あれ?」と思っていた金融ネタを…。
私はUFJがメインで、セブンのATMで引き出せば、土日いつでも「無料」だったんですが、これがいつの間にか、「平日昼間でも52円取られる」ようになっていました。
どうしてなんでしょう?
今はまだ、普通預金口座にある程度の金額があるから、土日なんてヒジョーに便利に使わせてもらっていたのに…。
「IYバンクにしなさいよ」という恫喝的マーケティングなんですかね。
というより、UFJがはじき出されて危ないということなのか…。
UFJのサイトを見たけど、コンビニATMのことがどこに書いてあるのか、全然分からない…。
うーん、UFJさん、もっと頑張ってくれないと困るんですけど。
ということで、メインを変えるか、いちいち銀行のATMを使うかで、地道に悩んでおります。(-_-;)
で、今日の本題です。
タイトルは、ちょっとえげつないものにしましたが、あえてです。
それもこれも、トヨタ「ウイッシュ」が4月の販売ランク首位という報道に接したため。
トヨタウイッシュは、新車発表の席でも、報道陣から「ホンダストリームに似すぎている」との指摘がなされた問題車。
報道陣からのツッコミに、トヨタ首脳陣がニヤニヤしながら、「まあそれは…」などと答えたことが、WBSでも報じられていました。
でも「こんなパクリ車は売れないだろう」、そう思っていました。
なぜなら、私自身が、元祖(?)のホンダ・ストリームを買ったばかりでもあったから。(^▽^ケケケ
ですから、ここからの文章は、当然私情がかなり入ってしまうことは、百も承知です。
でも、こんな商品開発が許されるはずがないですよね。
2つの車を、改めて見比べてください。
【ホンダストリーム】
【トヨタウイッシュ】
特に、上記の2つの画像だと、「そっくり感」が際立っているでしょう。
これが許されるんだったら、「インダストリアル・デザインって一体何なの?」という気がしてきます。
その後のさまざまな記事でも、デザインだけでなく、大きさなどすべて「そっくり」ということが書かれています。
http://www.nikkansports.com/world2k/motor/reports/reports030223.html
以下の記事などは、トヨタに何かと気遣いながら書いている感じがプンプン。
短い文中に「ストリームとよく似ている」と2回も出てくるのですから、ライターさん気苦労が伺われます。(^▽^;
http://car.nifty.com/as/column/car_1/article_0301300662_1.htm
「オデッセイ」が売れたから、マネして「イプサム」を出した。
たしかに車の形状は似ていたけど、「やっぱりトヨタのデザインだね」というところが残っていたから、まだ許せた。
「ステップワゴン」が売れたから、マネして「ノア」を出した。
それでもやっぱり、ステップワゴンの売れ行きにかなわなかったのは、デザインが中途半端だったからでしょうか。
デザインも、やっぱりステップワゴンをマネしたとはいえ、イプサムと同様、妙に丸っこい感じも出したから、CMの通り「象」みたいになってしまった。
そして今さらのように、「ヴォクシー」というラインナップを増やしても、すでに手遅れ。
でも、今回の「ストリーム」と「ウイッシュ」は、「似ている」というレベルではなく、「同じ」と言ってよいでしょう。
何しろ、全長×全幅×全高が「完璧に同じ」なのですから。
トヨタは、「bBあたりから、いい車を出すな」と思っていて、企業イメージもアップしてきたのに、「どうして今さら、昔に戻るようなバカなことをするんだ」と思っていました。
かつての、「カローラとクラウンしか作っていないイメージの会社から脱皮したのではなかったの?」、そう思っていたのに…。
残念です。
ホンダストリームは、そこそこ売れた車でしたが、欠点はいくつもある。
なかでも致命的な欠点としては、ファミリーユースを意識した車なのに、3列目のシートが「分割して倒せない」ことがあげられます。(--;)
3列目シートって、全部倒すほど荷物を積むケースは、実は少なくて、座席半分倒れれば十分ということが多いんですよ。
あとは、「ゴルフバッグを真横にして積めない」とか。(--;)ナゼ…?
「あんたたちはステップワゴンやオデッセイから、何も学んでいないの?」と言いたくなるくらいダメな設計。
トヨタウイッシュは、もちろんこれも含めたストリームの欠点は、すべてクリアしています。
そして、価格帯はほぼ同じ。
だったら、特にホンダにこだわりがない人であれば、ウイッシュを選んで当然。
(だからこそ、私も微妙にムカつくわけです…、どっちみちトヨタは買わないけど)
競合の弱点を克服した商品を発売して、相手を叩きのめすのは、企業として正しい戦略です。
でも、それでも、「デザインをここまでマネしていいのか」という問題は、お咎めナシなのでしょうか。
かつて、アサヒビールが「スーパードライ」を出した時に、他社もこぞって「○○ドライ」を出して、しかもパッケージが微妙に似ていたことがあった。
そこへ突然、アサヒが他社を訴えに出て、ブランドイメージを守ろうとした。
それまでは、どちらかといえば、なあなあでやってきたビール業界は、それ以来度々訴訟合戦が起きています。
※サッポロ黒ラベルとサントリーモルツとか
今、車のリアランプを「丸目」にデザインしたら、おそらくみんな「スカイラインのマネ」というでしょう。
でも、そんなことは、どこのメーカーもしないはず。
あれはスカイラインのアイデンティティだから。
自ら放棄しちゃったけど。
よく考えたら、トヨタはセルシオは、「ベンツのマネ」と言われていた。
というより、「ベンツを研究し尽くして開発した」と言われていた。
確かに似ていたけど、セルシオの方が見かけるようになると、今度は、ベンツの方がセルシオに似てきたような気もした。
自動車業界は、デザインに関してこだわりがないのでしょうか?
元々カーレースなんて、だいたい同じデザインの車で、速さを競い合っているし。
流体力学を突き詰めれば、「行き着くところは皆同じ」という発想なのかな?
だいたい、ホンダもホンダで、吉野社長は、ウイッシュが首位になったことについて、「ストリームが注目されるきっかけになる」なんて、悠然とかまえています。
注目されることを意識する前に、他社に揚げ足を取られるような欠点をすぐに直せと言いたいです。
ユーザーの声に機敏に反応して、欠点を修正し、よりブラッシュアップした商品を発売することは、メーカーにとって当然のことでしょう。
ウイッシュが販売好調であることが分かった今も、その欠点を改善したストリームを発売する気配はない。
やるべきこともやらずに、鷹揚に構えていられるほど、今の時代は甘くない。
ホンダのトップであれば、それくらい分かっているはずでしょう。
サルマネのトヨタもトヨタなら、のんびりしているホンダもホンダです(本当にのんびりなの?)。
日本経団連の会長と副会長で、懇ろにやっているなんてことはないでしょうね。
少し話はズレますが、今最も注目すべき「パクリCM」は、前々号でも取り上げた松浦亜弥の午後ティーでしょうねぇ。
何人かの読者の方からメールをいただきましたが、「私はサントリーのを知らないから、面白いと思って見ていた」というものがありました。
もちろん若い方から。
ここで正確に記しておきますと、サントリーが「ホワイト」のCMに、サミー・デービス・ジュニアを起用したのは1973年(昭和48年)。
日本テレビコマーシャル制作社連盟(ACC)が選定した「昭和のCF100選(※)」にも選出された名作です。
※「昭和のCF100選」に選ばれた他のCF
「ソニーウォークマンの猿」「小学館ピッカピカの1年生」「禁煙パイポ私はこれでやめました」「富士写真フィルムお名前は?」など
しかも、このCMは、日本で過去に4例しかない「カンヌ国際広告祭(※)」のグランプリ受賞作品の一つでもあります。
さらに言えば、日本の作品が、史上初めてグランプリを受賞した記念すべきもの。
※他のカンヌグランプリCF
「82年/松下電器/電球・皮のメニュー」「87年/平凡社/動物百科事典・動物絵巻」「93年/日清食品/カップヌードル・ハングリー」
こんなことを、広告宣伝担当者が知らないはずがない。
そう考えれば、キリンビバの午後ティーは「確信犯」なのでしょう。
サミー・デービスのやったことを、松浦亜弥という「格」の次元が全く異なるタレントにマネさせる。
それはそれで一興だとは思います。
でもそれは「サントリーがやるべきネタ」でしょう。
元のCMを知っている世代にしてみれば、偉大なCMのパクリをサントリーがやってこそ、「サントリーもやるねぇ」と思える。
自分たちの功績を、少しチャカすところが、シャレになります。
それだけの「功績」があってこそ、できるシャレですから。
でも、それをキリンビバがやったのでは、「シャレにならない…」としか思えません。
ウイッシュと同じ、パクリなマーケティングをやってしまった例として、「スターバックス」に対する「エクセルシオール」がありますね。
あまりにもそっくりなロゴマーク、そして店の雰囲気作りに、スタバも不正競争防止法に訴えたけど、結局エクセルシオールのロゴマークを、緑から青にしただけ。
「そんなんでいいの?」というくらい拍子抜けした判決。
まあ日本の裁判官に「ブランド勝ち」なんてことは、到底理解できないのでしょう。
こんな間抜けな判決のおかげで、日本中どこの街にも「似非スタバ」が乱立することとなりました。
もっとも愛煙家には喜ばしい乱立ぶりだったとも思うんですが。
ドトールも、日本の「喫茶店文化」を変えると豪語しておきながら、どうしてこんなサルマネをせざるを得なかったのか。
自分達の「スタイル」に自信が持てなかったというのか?
それとも、自分達よりもおいしそうなイメージで売りだしたシアトル系が、よほど気に入らなかったというのか…?
恥じることなく先達のマネをすることは、それはそれで上達の早道だけど、これは「師匠と弟子の関係」じゃない。
あなたたちは、敵同士でしょ…。
ウイッシュにしても、エクセルシオールにしても、事実買った人(使っている人)がいるのだからしょうがない。
どちらも、相手の弱点を研究して、対抗しているのだから、購買理由は分からないでもない(エクセルシオールはタバコが吸えるから繁盛しているんでしょうねぇ)。
でもその前に、そのブランドの成り立ちみたいなものも、少しは感じ取って欲しいですよね。
ソニーやホンダのブランド価値が、いまだに「神話」のように高くあるのは、それぞれの創業者の為し得たことを、多くの人が未だに尊敬しているからでしょう。
松下とトヨタにはない価値を、ソニーとホンダは持っているはず。
「オリジナルの価値」というものを、消費者はもう少し理解して欲しいところです。
「安ければいいじゃん」みたいな「いいじゃん感覚」は、まるで子供の感覚のよう。
もっと成熟した大人の国となるためにも、コピーとオリジナルの違いをアタマで理解することから始めたいですね。
そうすれば、スタバ、ユニクロ、マクドナルドも、少しは浮上するでしょうに。
ところで、ソニー、ホンダと、スタバ、ユニクロ、マクドナルドの違いは何でしょうかね?
それは「夢を追い続けているイメージ」と「ビジネスに走ってしまったイメージ」の差ではないでしょうか。
スタバ、ユニクロ、マクドナルドは、最初はソニーであり、ホンダであったと思うんですけど、多店舗展開やら、右肩上がりの成長やらを気にしすぎて、いつの間にか、トヨタや松下になってしまったのではないでしょうか。
ホンダの誇る超長寿名品「スーパーカブ」のコピーが、中国からベトナムに大量流入し、廉価でさんざん売られていたことが、昨年取り上げられていました。
「コピー天国」である中国も、世界に伍していくために、少しは改善しようとしているみたいですけど、末端まで、その意識が伝わるのは、あと何年かかることやら。
でもホンダは、その対策として、コピーバイクを作っていた会社と合弁してしまうという大技で、コピー問題を乗り越えようとしています。
http://www.honda-primo.co.jp/what/news/asahi020614.html
だったら、トヨタにも合弁を持ちかけたら?(^-^;)
「コピー製品を作る会社に合弁を持ちかける」
マスコミも、「訴訟」ではなく、「合弁」として、そのネタを取り上げる。
少なくとも恥を知る企業であれば、その時点でコピー製品を販売することは止めるでしょうね。