No。125
メガネドラッグや長野県知事選
2002.9.2
サイトをリニューアルしましたけど、普通のネタです。(^-^;)
でも、「章立て」の前に、こういう「前文」みたいなのでも書いてみようかというところが、新鮮な気持ちの表れともいえます。
こういうコラムを書いていると、どうしても他人様を非難する文章ばかりになってしまいます。
「もっとこうすべし」とか、「そうじゃないな〜」とか。
そういう風に指摘しているものの中には、「明らかにおかしいもの」もあるし、その一方私自身「実はあまり確信が持てないもの」もあったりする。
だから、どうしてもイヤらしい文章になってしまうんですよね。
「じゃあお前はその通りにできるんだろうね」
当事者にもし読まれてしまったら、こういう風に突っ込まれることでしょう。
でも、もし突っ込まれたら、私は即答します。
「できまっせ〜」と。(^▽^ハハハ
コンサルティングというほどではないですけど、お客様へご提案をさせていただくときの、私のモットーは、「自分に出来ないことは提案しない」こと。
裏を返せば、「こうすれば必ず(自分なら)できる」という提案しないつもり。
もっとも、その「こうすれば」というのは、「もっと予算をかけて」とか、「この人に辞めてもらって…」とか、そういう「注」がつくことにはなりますけど。
そういう荒療治も辞さないのであれば、「私なら絶対に実現できます」という確証を持って、ご提案することにしています。
でないと、絶対に突っ込まれますからねぇ。
まあ、そんな与太話はいいとして。
そんなこんなで、ちょっと今回は、せっかくサイトもリニューアルしたんで、「イヤらしい話」はちょっと横に置いて、「素直に感心したこと」を書いてみようかと思います。
1.メガネドラッグ
話は、「メガネドラッグ」です。
http://www.meganedrug.com/
もしかしたら、首都圏以外にお住まいの方は、あまりご存じないかも知れません。
でも、首都圏近辺にお住まいの方なら、ほぼ皆さんご存知でしょう。
そう、たとえ「目がよい人」であっても。
子供の頃から、「メン、メン、メガネは良いメガネ〜」という桃太郎が登場するCMソングで、完璧に刷り込まれてしまった人は、少なくないでしょう。
メガネドラッグは、「メガネの安売り店」の草分けです。
今でこそ、メガネの安売りは珍しくありませんが、今考えると、地道に「価格破壊」していたんですよね。
それまでは、メガネといえば、「眼科」と結託した「メガネ屋(だいたい時計屋も兼ねていたりする)」で作っていた。
私も、子供の頃、初めて作ったメガネは、そういうところで作りました。
もう30年くらい前になりますが。
時計はもちろん「当時の高級品」。
そんなものを扱っている店ですから、メガネだって安くなかった(と思う)。
もっとも、その頃は、親に払ってもらったんですけど。
メガネドラッグのサイトによると、それまでのメガネは、1店舗ずつ店内で加工していたんですね。
そこに「加工センター」を設けて、集中生産することにして、安く提供できるようにしたと。
これ、「セントラルキッチン」と同じ考え方。
「ふむふむ鋭いっすねぇ〜社長」という感じがします。
で、まあ、そんなメガネドラッグですけど、これまであんまり使うことはありませんでした。
今は、コンタクトレンズを使っているし、そもそもメガネ屋さんって、日々通うところではないですしね。
だからメガネドラッグが、どんな接客をするのかなど、全然知らなかった。
でも、それが結構素晴らしく、かつ興味深い接客でした。
その日行ったのは「渋谷駅前店」という店。
買おうと思っていたのは「サングラス」。
実は、私密かにサングラスの収集癖がありまして、カミさんからはよく、「そんなにたくさん持っていても、するのは1つだろが(--#)」と言われています。
(そりゃそうなんですけどね…)
元々最初は「格好つけたい」ということでサングラスを買いました。
たしか大学生の頃に、新宿アルタ近くの道端の出店みたいなところで、1000円のグラサンを買ったのが、最初でしたか。
かけると、「真っ黒」で、「太陽の観察」に使えそうなくらいな感じ。(^-^;)
で、「なんじゃこりゃ」ということで、「Nikon」のを買ったり、サラリーマンになって、カネにゆとりができると、憧れの「Ray−Ban」を買ったりとなっていった。
まあ、最初は、こんな感じでした。
でも最近は、別の理由もあって…。
実は、私の母も祖母も「白内障」の手術をしているんですね。
で、私も「ド近眼」のせいもあるのか、「まぶしい所」が全然ダメ。
「海岸」とか、「スキー場」とか、快晴の日に外にいると、夕方にはもう目が「真っ赤」。
今日みたいな快晴の日でも、結構目が疲れてくる。
「オレもいつかは白内障だべなぁ〜(ToT)」と密かに覚悟はしているんです。
覚悟はしているんですけど、やっぱり地道に対策はしておこうということで、何年か前から、UVカットのサングラスをするようにしています。

ということで、その日買ったのは、「Ray-Ban」のスポーツ用サングラス。
まあそれはどうでもよくって、見ていただきたいのがコレ。

買った物を入れてくれた「紙袋」です。
一面真っ青だけですけど、これには会社名もブランド名も入っていませんね。
まず、これに感動しました。
男性にはあまり意味がないかも知れませんけど、女性には、こういう「持ち歩けそうな小さい紙袋」は重要なのではないですか?
こういう紙袋を「企業」が作ると、どうしても「広告の役目」も負わせたいと思うでしょう。
「メガネドラッグ」のロゴでも、入れたくなるのが人情です。
場合によっては、ちょっとデザインに凝って、「Megane Drug」なんて横文字にしたりとか。(^-^;)
あの「無印良品」の紙袋でさえも、「MUJI」と入っているはずですから、この手のモノには「ロゴを入れるのが当たり前」でしょう。
女性が持ちあるきたい紙袋だと、有名なのは「三越」でしたっけ?
いや「松屋」でしたか?
「Harrods」は当然として。
まあ、こんなに具体的に思い浮かばないくらい男には無関係の世界。
でも男でも、やっぱり「メガネドラッグ」とロゴの入った紙袋は、あんまり持ち歩きたくないでしょう。(^-^;)
よっぽど「メガネを買ったその日」だったらまだしも、小物を入れて持ち歩くには、「ちょっと…」という風に思うのが、普通では?
メガネドラッグというブランドとしては、そういうポジションなのでしょう。
だから、このメガネドラッグの「紙袋」は、やっぱり「無地」で大正解でしょう。
作りもしっかりしていますし、ちなみにカミさんに渡したら、「おっ、これ使える」と喜んでましたし。
「余計なことをしない」って、結構難しいことなんじゃないですか?
ついロゴを入れたくなるところを、グッと我慢して、自社のポジショニングを再確認して、無地にする。
たかが紙袋なんですけど、企業としてのスタンスが、意外と見えてくると思います。
で、もう一つがメガネドラッグの接客。
これはまあ最近では、メガネショップに関わらず、「できてあたりまえ」ですから、「言葉が丁寧」とか、「お金の受け渡しは両手で」とか、そんな程度では別に感動もしない。
でも、このメガネドラッグでは、買い物が終わって、店を出ていこうとしたら、接客してくれた人が、「ついてくる」んですね。
最終的には、店を出て、道路を歩き出すところまで、見送ってくれました。(^-^;)
「たかがサングラスを買っただけ」なのに。
この手の「お見送り」は、ガソリンスタンドでは当たり前ですね。
最近はセルフのスタンドも増えていますけど、「クルマが見えなくなるまで、アタマを下げ続けるスタンド」は、今でも少なくないでしょう。
昨日小田原付近をクルマで走っていたら、「あいさつ日本一のガソリンスタンド」なんていう看板を掲げるところもあったくらいですから。
正直言うと「照れる」んで、早く店に入って欲しいんですけどね。
「バカ」がつくほどの丁寧さは、嫌悪感にもつながりかねないんで要注意だと思います。
でも、やっぱり悪い気はしません。
「たかがメガネショップ、しかも安売り店」ということで、「接客」も「削減」していると勝手に思い込んでいましたけど、全然違いました。
「安売り店だからこそ、顧客対応はしっかりする」
改めて考えさせられました。
ファーストフードのような顧客の回転の速いところでは、絶対無理なだけに、そうでない「ゆとりのある接客」ができるお店などは、再考すべきなのかも知れませんね。
2.ゴルフ練習場
ゴルフをやらない方には、全く興味のないことかも知れませんけど、「ゴルフ練習場の待ち時間で顧客層が分かる」というお話です。
私のよく行くゴルフ練習場は、「3階建て」なんです。
(1階の写真ですけど)
最近はこの暑さのせいか、結構空いている。
でも、私は「1階打席」で打ちたいので、その日は「15分待ち」だった。
昔は、ホント「2時間待ち」が当たり前だったもんな〜。
いや、でもあれは異常だったよな。
そんなことを思いながらボケーっと待っていると、各階の打席の「待ち時間」を表示するモノがあるんですね。
2階と3階は、「0分」とあるように、来ればすぐ出来る。
ゴルフ練習場は、だいたい「1階」が人気です。
打ちやすいですしね。
だから、その分「1球の値段」を高くしている。
ちなみに、この練習場は、土日祝日は何と「1球21円」。
1発ポーンと打つごとに、まさにお金がチャリンチャリン飛んでいく感じです。
ちなにみ2階打席は「1球20円」、3階は「16円」となっております。
なぜこの価格差かというと、1階と2階は、ボールが自動でセットされるシステムだからなんです。
3階は、プリペイドカードを入れるとボールが50個単位で売られる(練習場ではよくある)機械がある。
このシステムの違いと人気の加減が、この微妙な価格設定になっているんですね。
混み合ってくると、だいたいこんな感じの待ち時間になります。
1階→30分待ち
2階→15分待ち
3階→ 0分待ち
この「30分待ってでも1階でやりたい」という欲求と、「1球21円」という価格設定が、ユーザーの微妙な「心の揺れ」を表しているんですね。(^-^;)大げさ?
ところが、ある日こういうことがありました。
1階→20分待ち
2階→30分待ち
3階→10分待ち
その時は、私はやっぱり「1階」を希望していたので、「ラッキー」とばかりに思っただけ。
1階の方が早くできたのは、単にフロントの対応がトロいだけなのかと思ってました。
でも、もしかして別な「仮説」も考えられるなと、ふと思いつきました。
この待ち時間のズレが、フロントの対応のまずさでないとしたら、「2階で打ちたい人の方が多い」ことになる。
「普通の考え」ではおかしいと思いますけど、「少しでも安い方がいい」と思う人が増えているとしたら、ありえないことではない。
「わずか1円の差でも、100球打ったら100円の差」
そう考える人がいてもおかしくないでしょう。
だから「景気がますます悪化」、そんな仮説も考えられます。
もう一つの仮説は、ある意味正反対。
この練習場だけではないと思うんですけど、1階から3階までだと、やっぱり1階の人が一番うまくて、上に行くにしたがって「ヘタ」になるんですね。
私も、前は上の階で練習してました、はい。(-_-;)
2階打席の方が混んでいるということは、「ゴルフがうまくない人」が練習場に多く来ていることとも考えられる。
このご時世に、「もっとゴルフがうまくなりたい」という人が増えている。
価格の安さも、「少しでも球を多く打ちたいから」と考えている可能性もありうる。
「景気回復?」、ひょっとしてそんな仮説も考えられなくもない。
どっちなんでしょう、これ?
何か、マーケティングのケーススタディみたいですけど、皆さんなら、どんな仮説を考えますか?
まあ普通は、「安い方がいいから」と考えるでしょうけどねぇ。
3.長野県知事選
田中康夫が再選を果たしました。
人物的には、私も好きになれませんけど、行政を「ガラス張り」にしたことだけは認められます。
投票された長野県民の方も、その辺の「ベネフィット」を第一義に捉えたのではないでしょうか。
それよりも、県議会の「不透明さ」が、あまりにも「真っ黒」だっただけに。
今の時代のリーダーには、「お前はダメだ」と言ってもらう「風土(?)」も作っておくことは重要なはず。
今朝の日経1面のコラムにも、経営者への「ホットライン制度を」なんて書いてありました。
雪印を筆頭に、日本ハムや東京電力の一件について、もっと社内不正に対する抑止効果を働かせる制度を取り入れなさいということです。
今、国民はこういう不正に、非常にセンシティブになっているのではないでしょうか。
「犯罪を犯す」だけなら、正直「出来心でやってしまった」ということはありうる。
しかし、それを「隠蔽しようとする体質」は、「絶対に許せない」と思っているはず。
だから、そういう「ホットライン」をほしがっているのでしょう。
田中康夫には「あんたはダメだ」というホットラインがあるような感じがするんですけど、県議会には、それがない気がする。
それどころか、いくらそんなことを言っても「握りつぶされそうな感じ」がする。
「隠蔽されそうな感じ」がする。
今回の選挙で、田中康夫が勝った最大のポイントは、この辺じゃないですかねぇ(と勝手に政治評論家になってみたり(^▽^ケケケ)。
得票率が60%を超えて、投票率も70%を超えていたんだから、少なくとも40%以上の長野県民が田中康夫を支持したということ。
事実上の支持率としては、全く問題ない数字では?
県議会はグゥの音も出ないことでしょう。
投票率が、首都圏の都県みたいに30〜40%だったら、あれこれ反論もしたくなるでしょうけど、さすがに「教育県」。
県民が、「ちゃんと投票に行く」という行動をしてくれて、よかったと思います。
でも、長野県民は、結局どちらを支持しているんですかね。
政治のスケジュールはあるのでしょうけど、マーケティング的には、「なるはや」で県議会選挙もやって欲しいですよね。
でないと、田中康夫がまた何やら問題を起こして、マイナスイメージが出て、田中反対派の県議会が出来かねないから。(^-^;)
今の段階での、長野県民の「県議会」に託す人物像を、是非知りたいです。