十一日目: ドリンク剤のコンビニでの発売による影響


4月から、コンビニで「ドリンク剤」が売られるようになりました。これによって、最も影響を受けるのは「どのような商品」もしくは「どのような会社」でしょうか。

影響を受けるのは、オロナミンCやリアルゴールドなど、今まで清涼飲料水のジャンルで売られていた栄養剤ではないでしょうか。なので、会社でいえば、大塚製薬やコカコーラ、デカビタを出しているサントリーなどでしょうか。
要するに、売れる栄養剤を出している清涼飲料水メーカーではないかと思います。

しかし、最も影響を受けるのは、より医薬品ぽい清涼飲料水系栄養剤を出しているヤクルト(タフマン)などの、価格の高い商品ではないでしょうか。
やはり、リアルゴールドやオロナミンCより、リポビタンDやチオビタの方が、効きそうな印象があります。
一般的に、コンビニで売られていて、似たような値段なら間違いなく、医薬品系の栄養剤を買うのではないでしょうか。

何より、リポビタンやユンケルは、すでに固定された購買層が、多く存在しています。
それらの層が、わざわざ薬局に行かなくても、コンビニで買えるとしたら、今まで仕方なく買っていた清涼飲料水系栄養剤には、見向きもしなくなるでしょう。

そういう意味では、薬局・薬店も、非常に大きな影響を受けると思います。では、今までの栄養剤が生き残るためには。

ひとつは「効く」イメージを何とか定着させることでしょう。
とはいっても、どのメーカーも、その辺は似たり寄ったりで、スポーツ系や疲れたサラリーマン系のCMが多いようですが。あとはデカビタなどのように、医薬品系にはないジャンル(量が多い)なら、生き残れるかもしれません。

また、オロナミンCなど、既にブランドが確立されていて、固定ファンを持つ商品は、売上は減少するかもしれませんが、生き残るでしょう。

もうひとつ忘れられがちなのは「味」だと思います。
リポビタンDにしろ、リアルゴールドにしろ、売れている栄養剤は、清涼飲料系、医薬系に関わらず、「味」が美味しいのではないでしょうか。

これは私の周囲だけかもしれませんが、以前、リアルゴールドがリニューアルしたときに「うまくなった」と言う人が何人もいました。栄養剤に、「味」など全く求めていなかった私は、その言葉に驚き、それ以来、味を気にするようになりました。私の判断では、売れている栄養剤は美味しいものが多いですね。

この問題を整理すると、影響を受けるであろう対象は3つあることがわかります。

1つめは、言うまでもなく、「清涼飲料メーカー」です。これは、詳述してくれているので省きましょう。

2つめは何でしょうか。
そうです、「薬局」です。最近では、「ドラッグストア」と呼んだ方がよいのでしょう。
「マツモトキヨシ」を筆頭とする薬局屋(およびそのチェーン)です。これも言うまでもなく、今まで、店頭で売っていたドリンク剤の売上が下がるのは必至ですから、影響は避けられないでしょう。
ただ、薬屋の利益構造からすると、おそらく「ドリンク剤」の利幅は少ないはず(というより、他の一般大衆薬の利幅が大きい)。だから、むしろ薬屋は、「今まで、メーカーとのつきあいで売っていたけど、これでせいせいした」と思っているところもあるのではないでしょうか。だから、ドリンク剤メーカーも、「積極的に売ってくれる流通](=CVS)を得たことで、これはまさに、三方一両得の構造といえます。

では、3つめは。
これまで、「ドリンク剤の代替品として飲食されていたもの」を、もう少し掘り下げて考えてみましょう。たしかに、1つめの「清涼飲料」、これは当たり前です。ただ、これは「喉を潤すもの」という観点でしか、事象を捉えていません。

「ドリンク剤」を、人はなぜ飲むのでしょうか。それは、「(多かれ少なかれ)疲れを取りたいから」でしょう。そして、ここで注意しなくてはいけないのは、おそらく、ドリンク剤を飲む人は、本当に「疲労困憊グッタリ〜」なのではなく、「いやー、ここんところ睡眠不足でさ」ということを、声高に自慢したがる人であるはずです。だから、厳密に言うと、「疲れを取りたい」のではなく、「スッキリしたい」のかもしれません。
この視点から、CVSに置いてある商品を考えてみてください。「スッキリできる商品」とは何があるでしょうか。
例えば、「お菓子類」はどうでしょう。「甘いもので疲れを取りたい」、ありませんか? 一部のお店ですが、「アルコール類」もありうるでしょう。「やけ酒だー!」と思っていたところに、やっぱり冷静にドリンク剤…。どうでしょう、このあたりの商品がマイナスになることは考えられないでしょうか。

では、プラスになりそうな商品はないのでしょうか。これは簡単ですね。ドリンク剤でも飲んで、元気になろうとしているのですから、当然、目はらんらんと輝いているはずです。
そうです。エロ雑誌です。CVSの雑誌コーナーが、今後さらに充実してきたら、それは、「ドリンク剤のおかげだ…」と思ってよいでしょう。世の男性諸氏に、夜の活力を与える可能性は、十分にあります。
もしかしたら、少子化社会に一石を投じる、なんてことにも……なるわけないか。

 

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