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「観覧車」がブームです。梅田の阪急エンタテイメントパークに始まって、お台場と横浜にも、相次いで、超大型の観覧車がオープンしました。
なぜ、今ごろ「観覧車」なのでしょうか。これを仕掛けた人がいるのなら、何を考えて仕掛けたのでしょうか。
「観覧車」というと遊園地にある乗り物、それもメリーゴーランドと一緒で小さい子供が乗るものとされていた。今まではこの「遊園地の乗り物」というイメージから脱却できずにいた。
たぶん横浜の港みらいの観覧車が最初であると思うが、観覧車は乗り物から「動く個室」に変化した。
たしかに「乗り物」として考えると、今や究極までいってしまったジェットコースターや、合成画像を駆使したバーチャル系のものには、全くかなわずつまらない。
しかし、プライベート感覚が味わえる「個室」として考えたらどうであろう。
モノが遊園地に建っていたのでは、お話にならないが、お台場、横浜、梅田などの夜景がきれいな場所にあったら。
仕掛けた人はカップルに安く最上の景色をみることができる「プライベートな空間」を提供したのではないだろうか。
誰しもデートとなれば、夜景がきれいな場所を、真っ先に思いつくだろう。これが、これからオトそうとしている娘との、初期のデートならなおさらである。
ところが、新宿にしろ、東京タワーにしろ、サンシャインにしろ、どこへいっても夜景はきれいだが、プライベートな空間は得られないのである。
そこで観覧車である。
今最も旬な、「お台場の夜景」を900円で見られるのだ(横浜なら700円)。これは、サンシャインより高いが、東京タワーやランドマークの展望台より安いのである。
そして、なんと16分間の個室付き。今まで、エロホテルに通い詰めた、ベテランカップルにも、この金額なら非常にありがたい。これならカップルが殺到すること、間違い無しである。
今回の観覧車ブームは、目の付け所の差ではないか。
「観覧車」=「遊園地の乗り物」という固定観念を脱却したところ、そして、何より最も効果的な「観覧車」の使い方を考え出した(ひらめいた)ところがミソではないか。

たしかに、観覧車は「安価なラブホ」になっていることでしょう。最終的なことまでいたす若者が、どれだけいるのかわかりませんが、いずれにしても、ディズニーランドでは消化不良だった人々には、格好の場となっていることでしょう。
でも、それだけでしょうか。それだけでは、「仕掛け人」もクライアントにプレゼンテーションするときに弱いでしょう。
だいたい、お金を出すトップが、自分の土地が、歌舞伎町的な場となることを、そう簡単に是認するとも思えません。では何でしょう。
私が考える「真面目な理由」は、「楽しめるランドマーク」です。ランドマークといっても、横浜のランドマークタワーのことではありません。その土地のシンボリックな建物のことです。
日本ではバブル期以降、超高層建築物が相次いで建設されました。
ここで、日本の高層建築物の歴史を考えてみましょう。
まず、何と言っても「東京タワー」、日本初の超高層ビルである「霞ヶ関ビル」。東京タワーは、日本人だったら、誰でも知っているでしょう(ただ、東京の芝にあることまで知っているかというと疑問ですが)。
ここから、だいぶ経ってから、新宿の高層ビル、池袋サンシャインときて、そして、高さの横浜ランドマークタワー、東京都庁などなど。いずれも、商業ビルといってよいものばかりです。
また、バブル期以降の特徴として、佃島のリバーシティを端緒として、「超高層マンション」も建てられています。埼玉の川口や、仙台、神戸にも有名なマンションが建っています。
ここまで考えてどうでしょう。たしかに、「超高層建築物」ですが、いずれも面白くない建物ばかりですね。しかも、「行って高いところに登るだけ」というだけ…。だれでも、まあ1回行けば、もういいかという感じになるでしょう。
そこで、仕掛け人は考えました。「もっと面白いランドマークだ」と。
だから、「観覧車」です。
訳の分からないフジテレビの建物よりも、「あの観覧車のあるお台場です」と説明した方が、一般的には分かりやすいでしょう。カップルの恋愛発展の場だけでは、限界があるでしょう。
さらに、もうひとつ突っ込むと、観覧車は、「ランニングコストも安そう」だし、仮に飽きられたときの「解体費用も安そう」ですね。このあたりの、コスト計算もなされているのではないでしょうか。
しかし、誰なんでしょう、仕掛け人は。少し前の「カーペンターズ」の仕掛け人は、プロモーターのキョードー東京の社長だと、最近知ってびっくりしました。今回の観覧車も、絶対に、誰かが仕組んでいるはずです。

うーん。これに関しては自分の想像ばかりが先走ってしまいました。
「楽しめるランドマーク」ですか。
それにしてもバブルが終わった今でも「仕掛け人」はいるんですね。昔はジュリアナとかどっかのアイスクリーム屋(ハーシーズだっけ)とか、「仕掛け人」が幅を利かせていましたが。
「ラブホ」化することは、仕掛け人も充分に考えていたと思います。宣伝する上では、「男女の」とか「カップル」などの言葉が、非常に有効でしたでしょうし、雑誌やテレビでも、そういったニュアンスをたっぷり含んで宣伝したでしょう。
そのことで、若者が沢山やってきて、最近、やや落ち着いてきたお台場が、また活性化することを狙ったのではないでしょうか。
「仕掛け人」と聞くとどうしてもバブル期の「遊びオヤジ」を想像してしまい、「遊びオヤジ」というと、「エッチ系」を思い浮かべます。なので、本当の理由は、若者の流行りのスポットに、もう一発かましたいと考えたのでは、と思ってしまうのです。
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