三日目: 英会話学校NOVAのCMの意味とは


英会話学校NОVAの、最近のコマーシャルの意味を、過去の同社のCM、現在の競合他社のCMと比較しながら答えてください(1万人リレーインタビューのCM。「考え中」の方ではない)。

NOVAは認知の第二段階にきているということでしょうか。

今までは乱立する英会話学校の中で、とにかく名前を知って欲しい、イボークトセットに入りたい(初使用!)ということが、第一だったのだと思います。

なので、内容よりも、インパクトの強いCMを大量に打って、何でもいいから、「英会話」ときたら「NOVA」を連想させれば良かったのです。しかし、NOVAが有名になり、「英会話」ときたら「NOVA」という時代になりました。

そこで、今度は内容の認知です。
「NOVAで学べばこんなに英語が喋れるようになりますよ」という、本来の機能をイメージさせなければなりません。そこでNOVA英語を学んだ実在の人に英語で話をさせているのでしょう。

他社CMは、未だに社名の連呼や、インパクトの強いものを流しているようですが、それはまだ、他社の認知が、NOVAの域に達していないからではないでしょうか。

もうひとつは、今までの、あの日本語英語のイメージの払拭です。確かに、あのCMはインパクトがあったし、面白かった。NOVAを有名にしたのは、間違いなくあのCMでしょう。
しかし、あのCMからは、NOVAで学ぶと、本当に英語が上達するというイメージは湧きません。それどころか、NOVAではヘタクソな英語を教える、というイメージを抱いた人も存在するでしょう。

CMがあまりに話題になったために、NOVAの認知には、大変効果的でしたが、良い、上達する英会話学校というイメージを持たせるためには、逆効果であったのではないでしょうか。
あまりに有名になってしまった為に、人々の頭に染み付いてしまったマイナス部分を、早期に払拭する必要があったのだと思います。

どの企業も、認知目的のCMの、「次」のCM作りには苦労をすると聞いています。
古い話ですが、朝日ソーラーの第二弾CMを作成するのに、いかに、企業イメージを伝えるかに苦労しているドキュメンタリー番組を見ました。

ただでさえ、第二弾の作成は苦労するのに、「今までのイメージを払拭」ともなると非常に難しいのではないでしょうか。

もうひとつの「考える人」のCMは、その悩みを表しているのかな?

「あのCM」とは、どのCMのことでしょうか。「農婆」のこととして、進めましょう。あのおばちゃんは、どこに行ってしまったのでしょうか。ダイショーの「味塩こしょう」のCMにも出ていましたが。

企業の広報活動において、自社の社員を登場させる意味は、対外的なものではなく、むしろ「対内的」なところにあります。

最近は減っていますが、バブルの頃には、「企業イメージをアップする企業広告」が盛んに行われていました。それらのパターンとして、新入社員を取り上げるとか、社内でも有名なベテラン社員を登場させるというものが多くありました。
これらは、いずれも「その人を知ってください」ということよりも、「同期のあいつが新聞(の広告)に出ていた」という、社内の話題作りの効果が大きいわけです(部外者が見たって、よほどインパクトのある人でもなければ、記憶になど、絶対に残らないでしょう?)。
そして、これらの話題作りが、ひいては社内の活性化につながり、「みんな元気になる」と考えられていたのです。

そこで、NOVAです。
最近の英会話学校の経営は、どうなのでしょう。ちなみに、NOVAは、消費者金融の武富士の経営です。
数ある英会話学校の中でも、「先駆者」のイメージがありますが、ここ数年は乱立気味で、過当競争に巻き込まれているのでしょう。英会話学校の経営を支えているのは、入学金と「事前支払いの授業料」であると聞いたことがありますが、この厳しい競争時代に、NOVA(でさえ)も、学校本位の経営から、生徒本位の経営への転換を迫られているのではないでしょうか。
これまでは、授業料さえ払ってくれれば、「あとは脱落を待つのみ」でよかったけれども、本当に長期的な経営を考えるのなら、これでいいはずがありません。

★ちなみに、ベネッセなどの通信教育も、100%の生徒が返信してくると、経営が成り立たなくなるという話も聞いたことがある。

だから、あえて「生徒をテレビCMに登場させる」ことによって、今通っている人達の、「脱落率の低下」を意図したのではないでしょうか。
また、新規に通学してもらう人にも、「経営がしっかしりしている」という印象を与える効果があることは、いうまでもありません。さらに、ギャラはいらないわけで、ロケの費用もほとんどなし、CM製作費は、格段に安く済むはずです。NOVAにしてみれば、一石三鳥にも四鳥にもなっていることでしょう。

ちなみに、「考える人篇」は、おそらく「新規通学者」を潜在意向者から、顕在意向者に促進させる効果があるのでしょう。「誰でも、最初は少し悩んでいるんだから、安心しなさい」というメッセージなのではないでしょうか。同時に2つのパターンのCMを流す会社の思惑は、概ね、顧客である人達を、2つに分類して、それぞれの囲い込みを促進させるということが多いです。

 

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